大切なペットさんのお骨、自分で粉骨してあげたいのだけど・・・。
そんな質問をされたことがあります。
結論からすると、問題ありません。
むしろ、大切なペットさんのお骨は飼い主様が〝ありがとう”の感謝の気持ちを込めて
パウダーにして頂くことが一番だと思います。
今回は、皆さまで手作業でパウダーにして頂く方法をご紹介致します。
【準備するもの】
乳鉢
※大きさに決まりはありませんが、なるべく大きなもののほうが一度に作業ができるでしょう。
※また、すり鉢では櫛目と呼ばれる溝があり、効率的にすり潰せますが、お骨の硬さで櫛目が潰れてしまうこともあるので、
陶器製の表面が固い乳鉢がお勧めです。
粉ふるい
※ なるべく網の目が細かいほうがより細かなパウダーにできるでしょう。
ステンレストレイ
※なるべく大きめのもののほうが作業はしやすいでしょう。
パウダー後のお骨を入れる器。ガラス瓶等(他の器でも問題ありません)
(1)骨壺からお骨を乳鉢に移し、乳鉢と乳棒でお骨を細かく潰していきます。
※ 勢いよくすり潰すと飛び散ることがあるので気を付けてください。
(2)すり鉢で細かくしたお骨をふるいにかけて、トレイに落としていきます。
※ こぼさないように気を付けてください。
(3)ふるいの網から落ちなかった粒の大きなお骨を乳鉢に移し、再度すり棒で細かく潰していきます。
※背骨、脚などのしっかりしたお骨は力を入れてすり潰します。
(4)(2)と(3)を何度か繰り返し、形のあるお骨を少なくしていきます。
※ペットさんの種類、お骨の量によっても変わってきますが、根気よく、何度か繰り返しの作業となります。
(5)パウダーにできたら、上のガラス瓶等の器に入れて完了です。
※パウダー状のお骨は湿気に弱いので、蓋や密閉できるものが最適です。
猫、小型犬、極小動物(うさぎ、フェレット、ハムスター、小鳥等)であれば、
さほど30分~1時間程で作業できますが、
中型犬、大型犬となるとかなりの時間と体力が必要です。
私共も大型犬の子の粉骨を手作業で行ことがありますが、
2、3時間ほど、目一杯力を入れて作業することとなり、
腕が上がらないほどの筋肉痛になることもあります。
また、お骨壺の蓋を開けて我が子のお骨を見ることには誰もが抵抗があります。
特に、頭蓋骨を見ると、亡くなった時の悲しい時も思いが蘇り、気持ちが沈んでしまうかもしれません。
その頭蓋骨、お身体のお骨をすり潰していく作業は精神的な負担は大きいものです。
我が子のお骨、気持ちを込めてパウダーにすることが一番ですが、
上記の通り、相応の覚悟が必要となります。
もし粉末にして頂くご希望の際は、
信頼できる業者にお願いするのも方法の一つだと思います。
ノアの杜 代表 後藤